覚えておきたいこと

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見逃したオモダカ

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横浜三溪園逍遥記


横浜観光:隠れた名園の奥行きの深さを探る


テーマ:庭園のこと
『新三渓園だより』  9月2日


外苑の最奥部、東慶寺の横から流れ出す渓流のなかに、密集して咲いている草花が目につきました。


「ミズアオイ」です。「水葵」と書きます。


淡水に密集して生える一年草だそうです。青紫色の可憐な花が咲いています。6弁の小さな花は、朝開いて、夕方にしぼみます。


花言葉は、「前途洋々」です。数枚の葉の中心から葉よりも高く花茎を立て、涼しげな青紫色の花が、水辺に力強く咲く姿から名付けられたといいます。


良くみると、その群生しているミズアオイのなかに、大振りな、変わった形の葉が混じっています。


「それがオモダカだよ。}と、水辺で花の手入れをしている方に教えて貰いました。ボランティアの方でしょうか。


「オモダカ」、「沢瀉、面高」などと書かれます。ミズアオイ同様の水生植物で、葉は、矢尻のような形をして、60㎝ほどの大きさがあります。花は白色です。花言葉のなかには、「秘めたる慕情」なんて素敵な意味があるそうです。愛するひとへの誕生日プレゼントに最適です。


「オモダカ」といわれて思い出すのは、歌舞伎の、市川家(猿之助)の家紋です。「いよ~っ、澤瀉屋!」というあの「オモダカ」です。


この家紋、オモダカの葉の形状が、矢の矢じりに似ていることから、古くから武家の家紋として人気があったようです。