むべなるかな
むべなるかな 伝説の果実 深井 武臣
◇「天智天皇の一言が語源」ムベで街づくり◇ 日本経済新聞(2003/12/03)文化面より
「むべなるかな(いかにももっともなことであるなあ)」
晩秋、ほのかに甘い赤紫の実のなるアケビ科の低木「ムベ」。この植物の語源が、天智天皇が発せられた一言だったということをご存じだろうか。
琵琶湖のほとりに位置する滋賀県近江八幡市の北津田町には古い伝説が残っている。蒲生野に狩りに出かけた天智天皇がこの地で、8人の男子を持つ健康な老夫婦に出会った。
「汝ら如何(いか)に斯(か)く長寿ぞ」と尋ねたところ、夫婦はこの地で取れる珍しい果物が無病長寿の霊果であり、毎年秋にこれを食するためと答えた。賞味した天皇は「むべなるかな」と得心して、「斯くの如き霊果は例年貢進せよ」と命じた。
10世紀の法典集に記録
その時からこの果実をムベと呼ぶようになった。
そのムベの実が見事に生っていました。
毎年見ていますが、今年はすごいです!
そのムベが落ちているのを別のお寺で見ました。
中がこんな風になっているとは!